2026-02

考察

戦乙女の中に見る、本当の戦い方

彼女がもし男であったなら戦乙女エオウィンを前にすると、そんな時代錯誤のような言葉が浮かんでしまう。もっと正当に自分の力を認められ、自由に剣を振るえたのではないのか。とはいえ、彼女は何に怯え、何を欲していたのだろう。ただの安らぎだったのか、そ...
考察

平凡なる人間の非凡な才能 ―特別でないという強さ

さて、前回、トールキン世界の人間の弱さを語ったが、何故彼らが生き残り続けたのかを問うた。その秘密については現実の地球の歴史を辿ると、見えてくるものがある。今の地球は、人間を含めた哺乳類が生態系の多くを占めている。しかし、かつては“恐竜”と呼...
考察

平凡なる人間の非凡な才能 ―劣って見える種族について

人間とは、どうしてここまで発達することが出来たのだろう。これは現実に即した話になるかもしれないが、決してトールキン世界においても無関係ではない。「人間」は、アルダの歴史の中で2番目に生まれた「イルーヴァタールの子ら」である。しかし、その実態...
ひとりごと

往路だけの航路 ―アマンの話―

ここで小休止。少し趣向を変えてみる。これまでエルフの話もしたし、中つ国を去ったホビットのことも話した。となれば、気になるのは、アマンのこと。「不死の国」とも「西方」とも称されるその場所は、幸福に満ちた世界と言われている。悪の脅威から清められ...
深淵を語る

母を亡くした悲しみ、父を喪った憤り

フェアノールは両親を“うしなった”。母ミーリエルは、彼が生まれてまもなく、いわゆる産褥病で亡くなった。※産褥(さんじょく)とは、出産前後の時期のことを指し、この頃の母親は病みやすいと言われている。もとより、この時代のエルフは死に至ることのな...