深淵を語る

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炎を抱えながら“世界”で生きること

フェアノールやメルコールは、自らの炎を燃やすことに全てをかけた。その結果、社会に属するものとしての立場は失った。果たして、それを良しとするか否か。それは、その人次第だと思う。社会に属して生きるかどうか、それを選ぶ権利は誰にでもあるのではない...
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実は似たもの同士?

メルコールについて多く語るのは、私がトールキン世界において最も気にかけている人物の一人だからだ。だが、もう一人忘れてはならない人物がいる。私が最も敬愛し、思いを汲み取りたいと願う人物。そう、フェアノールである。私が彼らをここまで気にかけるの...
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善と悪の境界を考える

それは、永遠の謎、もしくは悩みと言っても過言ではない。それは正義かそうでないかと似たようなものである。人によって正義の定義は変わる。それは、善悪の区別も同じだと思う。それを考えるにあたって取り上げるのは、やはりメルコールの存在だ。彼こそ“悪...
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あえて“メルコール”と呼ぶ理由

彼はいつしか本来の名で呼ばれなくなった。作中でも、それ以前と以後ではまったく捉え方が変わってしまう。力にて立つ者、は、黒き敵、となった。モルゴスの名は、フェアノールが付けた。シルマリルを奪われたことの憎しみが、どれほど強かったかを想像させら...
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“不滅の炎”はどこにあるのか

サウロンの主、メルコールは“不滅の炎”を求めて、仲間達とは違う行動をしていた。他のヴァラール達はイルーヴァタールより与えられた主題に則り、歌を奏で続けていた。しかし、メルコールには彼らとは違う考えが浮かんだ。そして、どこかにあるはずの“不滅...
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あの指輪に惹かれた日

もし手に入れられるならと願っていた「力の指輪」。映画を見ていた子供の頃、私はあの指輪の飾らない美しさと、どこか神秘的な雰囲気に強く惹かれていた。そう思ったのは私だけではない。中つ国に生きた多くの者たちが、この指輪に心を奪われた。人間の王イシ...
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フェアノールは何者だったのか

結局のところ、フェアノールは善人だったのか、それとも悪人だったのか。シルマリルの物語を何度も読み返して、彼の言動や他のエルフとの関係性、さまざまな角度で見ているが、まだはっきりとわからない。いや、善か悪かで彼を図るなど、それこそナンセンスと...
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父として、王として―フィンウェの胸中

フェアノールの幼少期の別れ、そして父も母も両方“うしなう”という経験は、その後の彼の人生に大きな影を落とした。ただ、うしなった経験をしたのは彼だけではない。彼の父、フィンウェもまた、最愛の妻を喪っている。そして、そのことは、フィンウェの心に...
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母を亡くした悲しみ、父を喪った憤り

フェアノールは両親を“うしなった”。母ミーリエルは、彼が生まれてまもなく、いわゆる産褥病で亡くなった。※産褥(さんじょく)とは、出産前後の時期のことを指し、この頃の母親は病みやすいと言われている。もとより、この時代のエルフは死に至ることのな...
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彼の炎は、いつから燃えていたのか

フェアノールの話を語り出すと止まらなくなる。特筆すべきは、彼の性格。それを端的に表している一節がある。目的とするものがあれば、何であれ、断固として熱心にこれを追求した。『シルマリルの物語』「フェアノールと鎖から解き放たれたメルコールのこと」...