トールキンと私 ―解明したい願望

研究に価値を見出す私 トールキンと私

指輪物語とシルマリルの物語に魅了された私は、これらの作品とどう向き合うかを考えてきた。

成熟するに従って、物語をただ味わうだけでは足りなくなり、その奥にある構造を知りたくなったのは言うまでもない。

ただ読み終えるだけでは、どこか置いていかれる気がしていたから。

多くの考察本がそれを駆り立てていった。その構造を手っ取り早く知ることの出来るものだ。

もちろん、完全に理解するには少し足らない部分もあるが、本格的な書物を読み始める前に開くにはちょうどいい代物だ。

それらを一通り読み漁るうちに、この考察本を超える何かをしたいと思うようになった。

どうせ紐解くのなら、私はさらに深いところを。

とはいえ、どうすればいいのか、手段や方法、プロセスを考えるところまではわからずにいた。

進路を決定するまでは。

それまでは、多種多様な深淵に触れられる学び舎のことはよく知らなかった。

だから、まさか本当に自分の好きなことをとことん追究出来るとは思わなかったのである。

それがわかった瞬間、私は決めてしまった。

「大学に行ったら、最終的には『指輪物語』で卒業論文を書こう」と。

早すぎる決断だったかもしれない。

しかし、それが私の迷いを取り払って、大学の4年間をひたすらに突き進むことになった。

いよいよ『指輪物語』を詳らかにする時が来た瞬間、私は自分の限界と向き合うことになるのだが、それは次の話で。

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