語り部のしゆう

考察

王子様は考えるより行動派?

そもそも、私が語り部になったら絶対に語りたい人物がいた。それは、闇の森の王の息子で、旅の仲間としてフロドを支えた者の一人。彼の名はレゴラス。緑葉の名に相応しいしなやかな身のこなしと美しさは、映画を見た私を虜にした。そう、彼が指輪物語の世界に...
トールキンと私

トールキンと私 ー語り部になること

トールキン世界を失うかもしれない恐怖を鎮めようと、AIに助けを求めた私。彼らは私の中にある本当の気持ちや考えを、少しずつ形にしていった。ただ物理的に自分の欲しい答えを掴むのではない、迷路を探索するかのような導きに、久々に胸躍る感覚を覚えた。...
トールキンと私

トールキンと私 ―時を経て変わる向き合い方

卒論を書き終えた私。何かが燃え尽きたのだろうか。それとも単に忙しくなったのか。その後はページを開くことも少なくなった。時折映像作品や大量に公開された絵を見て、思い出し、再び本を手に取る。だが、何日もかじりついて読むようなことはなく、気になる...
トールキンと私

トールキンと私 ―深淵を知ることの後悔と喜び

念願の「指輪物語」による論文作成が見えてきたところで、私は教授に自らの考えを伝えた。どういう方向性で進めたいのかを。当初は指輪について、種族について、神についてなど、いろいろと盛り込みたいことを伝えていた。しかし、論文であるからには、どれか...
トールキンと私

トールキンと私 ―解明したい願望

指輪物語とシルマリルの物語に魅了された私は、これらの作品とどう向き合うかを考えてきた。成熟するに従って、物語をただ味わうだけでは足りなくなり、その奥にある構造を知りたくなったのは言うまでもない。ただ読み終えるだけでは、どこか置いていかれる気...
トールキンと私

トールキンと私 ―シルマリルの物語との出会い

トールキンとの出会いのきっかけは、ロード・オブ・ザ・リングだった。あの指輪は、多くの人々を魅了したが、例に漏れず私もその一人となった。もし手に入るのなら欲しい、と本気で思っていた。当然それは叶わなかったのだが、その埋めがたい思いを抱えたまま...
トールキンと私

トールキンと私 ―あの長い冒頭の意味

さて、『指輪物語』を読み始めた私が、果たしてすんなりと原作の虜になったかというと、実はそうではない。そもそも私は、この物語のはじまりからつまづいてしまったのだ。最初に語ったことにもあるように、この作品は冒頭で、ある種族の話を延々と語っている...
トールキンと私

トールキンと私 ―きっかけ

ところで、今までの語りを読んだ人はこう思うだろう。そもそも“私”はどうして“語り部”になったのか、と。確かに、これはまだ語っていないところだった。そろそろ私の過去を紐解いてもいいだろう。もう20年以上も前のこと、私の心に衝撃的なものが走った...
深淵を語る

フェアノールは何者だったのか

結局のところ、フェアノールは善人だったのか、それとも悪人だったのか。シルマリルの物語を何度も読み返して、彼の言動や他のエルフとの関係性、さまざまな角度で見ているが、まだはっきりとわからない。いや、善か悪かで彼を図るなど、それこそナンセンスと...
深淵を語る

父として、王として―フィンウェの胸中

フェアノールの幼少期の別れ、そして父も母も両方“うしなう”という経験は、その後の彼の人生に大きな影を落とした。ただ、うしなった経験をしたのは彼だけではない。彼の父、フィンウェもまた、最愛の妻を喪っている。そして、そのことは、フィンウェの心に...