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王子様は考えるより行動派?

そもそも、私が語り部になったら絶対に語りたい人物がいた。それは、闇の森の王の息子で、旅の仲間としてフロドを支えた者の一人。彼の名はレゴラス。緑葉の名に相応しいしなやかな身のこなしと美しさは、映画を見た私を虜にした。そう、彼が指輪物語の世界に...
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戦乙女の中に見る、本当の戦い方

彼女がもし男であったなら戦乙女エオウィンを前にすると、そんな時代錯誤のような言葉が浮かんでしまう。もっと正当に自分の力を認められ、自由に剣を振るえたのではないのか。とはいえ、彼女は何に怯え、何を欲していたのだろう。ただの安らぎだったのか、そ...
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平凡なる人間の非凡な才能 ―特別でないという強さ

さて、前回、トールキン世界の人間の弱さを語ったが、何故彼らが生き残り続けたのかを問うた。その秘密については現実の地球の歴史を辿ると、見えてくるものがある。今の地球は、人間を含めた哺乳類が生態系の多くを占めている。しかし、かつては“恐竜”と呼...
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平凡なる人間の非凡な才能 ―劣って見える種族について

人間とは、どうしてここまで発達することが出来たのだろう。これは現実に即した話になるかもしれないが、決してトールキン世界においても無関係ではない。「人間」は、アルダの歴史の中で2番目に生まれた「イルーヴァタールの子ら」である。しかし、その実態...
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英雄になろうとしなかった庭師の話

フロドの話があるなら、必ず彼のことも思い出す。いや思い出さなければならない。フロドの庭師、サムワイズ・ギャムジー。彼こそが「指輪物語」の主役、英雄と言っても過言ではないと言い切る人達もいる。そう思わざるを得ないのは、彼の勇敢さと、ひたむきに...
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指輪を背負ったフロドは、英雄ではなかった

ゴンドールに迎えられた彼は、エレスサール王をはじめとした多くの人間から、“英雄”と讃えられた。大いなる使命を負い、それを“成し遂げた”者として。そう、捉えた人も多いはず。だが、彼は、フロド・バギンズは、そんな大それた人物ではない。むしろ、ご...
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王であろうとしたドワーフ

彼を初めて見たとき、私は「不器用なほどまっすぐな人だ」と思った。無骨で、言葉足らずで、それでも確かな正義感を持ったドワーフの王。だが物語が進むにつれて、その印象は少しずつ揺らいでいった。彼は変わってしまったのか。それとも、最初からそこにあっ...
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エルフとホビットのあいだで、いつも迷う

昨日はホビットのことを書いた。何度も言うが、ホビットの暮らしは魅力的だ。のどかで、何者にもならない、それでも有意義な暮らし。ただ、ふと思い返すのは、あの崇高なエルフの、少し汚い部分だ。彼らは美しくしなやかで、かつ猛々しさも兼ね備えている。だ...