2026-04

深淵を語る

善と悪の境界を考える

それは、永遠の謎、もしくは悩みと言っても過言ではない。それは正義かそうでないかと似たようなものである。人によって正義の定義は変わる。それは、善悪の区別も同じだと思う。それを考えるにあたって取り上げるのは、やはりメルコールの存在だ。彼こそ“悪...
深淵を語る

あえて“メルコール”と呼ぶ理由

彼はいつしか本来の名で呼ばれなくなった。作中でも、それ以前と以後ではまったく捉え方が変わってしまう。力にて立つ者、は、黒き敵、となった。モルゴスの名は、フェアノールが付けた。シルマリルを奪われたことの憎しみが、どれほど強かったかを想像させら...
深淵を語る

“不滅の炎”はどこにあるのか

サウロンの主、メルコールは“不滅の炎”を求めて、仲間達とは違う行動をしていた。他のヴァラール達はイルーヴァタールより与えられた主題に則り、歌を奏で続けていた。しかし、メルコールには彼らとは違う考えが浮かんだ。そして、どこかにあるはずの“不滅...
ひとりごと

あの目が見ていたもの

初めて目にした、あのおぞましき目。炎に囲まれた細長い瞳。それが見つめるのは、いつでも指輪だった。ただ、本当にそうだったのかと、ふと思うことがある。彼は、ヴァラのアウレに仕えるマイアの一人だった。しかし、ある時から、ヴァラにも並ばなかったメル...
考察

ひとつであった二つの影

最初に指輪の虜になった中つ国の民は、人間の王イシルドゥア。しかし、彼が襲われた際に、指輪は川底に落ち、長い年月を経てあるところにたどり着いた。それが、スメアゴルというホビットの手だった。やがて、指輪の力で長い年月を生き延びた彼は醜い姿になり...